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2007年 12月 02日
珈琲と小説
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明け方まで研究室で作業した後、
昼ごろに起床し、洗濯をしている間、
近所のコメダ珈琲で小説を読んだ。


「となり町戦争 / 三崎 亜紀」

物語の序盤で、隣町と戦争が始まる。
しかし、主人公の日常には、その戦争の影すら現れない。
街の広報誌に載る戦死者の数や、役場から任命される偵察任務によって、
実感のないまま、奇妙な関係性でその見えない戦争と関わっていく。
単純な見方をすれば行政や戦争に対するアイロニカルなSF小説であるが、
その世界観や、淡々と静かに描写される光景は、
心に残るオルタナティブな世界を描き出しているし、
色々と考える事の出来る小説であると思った。

わりと面白い小説だった。

by hirose_tak | 2007-12-02 15:13


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